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布石

平成16年度労働経済白書
が出た

いままでの労働経済白書や厚生労働白書では
毎回のように高年齢者の就業機会の確保が謳われていたけど
とうとう今回の労働経済白書からは消えてしまった

今回の重点は「雇用の質の充実」だそうだ

「雇用の質の充実」の定義は何かというと
1)従業員の能力開発による企業の付加価値創造
2)従業員の労働意欲の向上
となっている
また懸案として
労働時間あたりの賃金の減少
正規社員の減少と非正規社員の増加
ニート(Not in Education,Employment,or Trainingの略で造語)の増加
が挙げられるらしい

読み進めて行けば行くほど
「企業はもっと従業員の為に努力せい!!従業員がそこに乗っかれるように」
的な発想が見え隠れする
従業員自身のキャリア展開についても理屈は述べているものの
「政府としてはどんな情報を提供できるのか」
「キャリアアップ展開を業としている民間業者に対してどんな支援をしようとしているか」
などは全くもって不明だ

教育訓練給付金の減額やキャリア形成助成金の要件厳格化など
言っていることとやっていることが滅茶苦茶だ
(まぁ佐世保重工業の不正受給のようなこともあるので
 理解できないわけではないけども…)

私もサラリーマンだった時期があるので良く分かるが
パレートの法則に従えば、所詮サラリーマンの8割は

寄らば大樹の陰

従業員自身の意識が変わらなければいけないのに
白書では企業側にばかり責任を押し付けているように思える

労働時間がドンドン減って、賃金がドンドン上がるというのであれば
みんな起業なんかせずにサラリーマンになってしまいますよ

経済産業省では起業家を増やそうとしているし
政府としてはどっちへ向かおうとしているのやら…


…で
それはそれとして
高年齢者の就業機会の確保の文言が労働経済白書から消えたということは
高年齢者の雇用の維持については、
この間の第159回通常国会での「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の改正で

「イッチョ上がり!!」
ってことか…


…ということは、ますます

継続雇用定着促進助成金の存在の意義
が問われることになるかも!

継続雇用定着促進助成金の廃止に向けた布石に思えて仕方がない…

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