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同月得喪後の同月資格取得

平成16年社会保険労務士試験の

健康保険法択一式問題の肢に

4月1日就職し被保険者資格を取得して

4月15日退職した者が、

4月25日に同じ報酬月額で再就職

資格を取得した場合、

4月分の保険料は2か月分算定される。

というのがあった




○か×か?















答えは






一方、同じ社会保険でも

厚生年金保険の場合であれば、解答は

×

になる




厚生年金保険法第19条第2項では

被保険者の資格を取得した月に

その資格を喪失したときは、

その月を一箇月として被保険者期間に算入する。

但し、その月にさらに被保険者の資格を

取得したときは、この限りでない。

と規定していて

同月中に複数回、資格取得したときは

最後の資格取得だけが適用されることになる




これは意図的に被保険者期間を増やすために

短期間で資格の得喪を繰り返すことを

防止するためだと考えられる






逆に、健康保険については

被保険者期間が長かろうが短かろうが給付にはまったく影響がないので

厚生年金保険法のような規定もなく、それどころか

同一月内において

資格の得喪が2回以上に及ぶ場合は、

1か月につき2か月分以上の保険料を

負担することもあり得る

という旨の通達 (昭19.6.6保発第363号) をしているぐらいだ!






そこで問題になるのが

最初に資格取得した事業所での

厚生年金保険料の取り扱いはどうなるのか?

ということだ




第19条第2項前段で

同月得喪は1か月分の保険料が掛かる旨が

しっかりと規定されているから

当然のことながら当該従業員の賃金から

本人負担分の保険料を源泉徴収しているし

それ以外に事業主負担分の保険料も

翌月の納付分として納付しなければならない!




つまり、

同月得喪後の同月資格取得があったからといって

先の事業所には

社会保険事務所から通知されたり

保険料の控除がされたり

保険料が自動的に還付されるようなことは

まったくなく!

現行の制度上は

先の事業主が気づいたときは

還付請求のうえで還付できる

という、なんとも不親切な制度となっているのだ!

(当然のことながら、請求しなければ戻ってこない…)

(*゚д゚)ゴルァ!!






同月得喪後の同月資格取得という事態を把握しうる立場にあるのは

当該従業員社会保険事務所だけだ




制度として社会保険事務所が動けないのであれば

当該従業員が先の事業所に通知しなければ

そもそもそのことを知りえないのだが

入社したその月に退職しているぐらいだから

その事業所に対して

いい印象を持っているはずもなく

自ら進んで知らせてくる可能性など

極めてゼロに近い!!!




つまりは泣き寝入りして

払わなくてもいい保険料を納付して

保険料の二重払いとなってしまうしかないのだ!

(…というか、そもそも気づいていないけど ?(`Д´≡`Д´)? )






顧問先様から同様のご相談があり

社会保険事務所に問い合わせたところ

やはり他の事業所からも

同様の問い合わせはあるらしいのだが

如何せん予算が付かないため保留状態らしいのだ

(マッサージチェアを購入する予算はあるのにねぇ~ (-。-)y-.。o○ )




但し、今度の社会保険庁の組織変更 (民営化) の折に

大幅にシステムを変更するらしいので

そのときに改善されるかもしれない

と、なんとも頼りない回答があるだけだった






ホント

必要なところに

ちゃんと予算付けてくれよ!!!

(*゚д゚)ゴルァ!!

って感じです








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コメント

とても参考になりました。ありがとうございました。

投稿: 鈴木将弘 | 2009.06.02 13:23

お役に立ててなによりです。

投稿: lishi。 | 2009.06.02 20:30

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